1/15 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.病の君からの手紙
2.時
3.これが東電のやり方(新曲)
4.ふるさとに帰ろう

2ステージ目

1.花よ
2.でたらめ(新曲)
3.アリラン峠を越えてゆけ
4.ともに歌おう
5.生野のハンマン

 2012年の初ライブは新曲ではないものの、ブンガ初披露となる歌「病の君からの手紙」、若くして亡くなった女性がプーさんに宛てた手紙をそのまま歌にしたものだ。悲しい内容なので今回限りと宣言したプーさんであったが、ライブを終えてのお客さんの評価が高く、このまま封印とはできない成り行きに!
 また、この日は当日できたばかりという歌が2曲も披露された。「これが東電のやり方」と「でたらめ」、どちらも風刺と皮肉の聞いた辛辣な内容で、これからどう変化していくのか期待される。
 そして最後は「生野のハンマン」。聞き慣れているはずの名曲だが、ハンマン(おばあちゃん)を思うプーさんの気持ちがいつも以上に極まっていたようで、聞くものを別の次元に誘うような会心の出来に感じられた。
 厳しいことの少なくなかった去年を乗り越え、プーさんの歌が健在であることを確認した初ライブでもあった。(文)

1/20 大阪府立東住吉総合高等学校

1/21 第2回日韓演劇フェスティバル(池袋あうるすぽっと)

1/27 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.人生よ答えてくれ
2.その時が
3.オーライ・ノー
4.ファージング
5.病の君からの手紙
6.でたらめ

2ステージ目

1.天と地
2.みんなで猪飼野に帰りたい
3.アリラン峠を越えてゆけ
4.人生よ答えてくれ
5.生野のハンマン

 「人生よ答えてくれ」で始まったライブ、2曲目は前回、仮題「これが東電のやり方」として披露された新曲であったが、今回は正式に「その時が」の曲名で歌われた。続いてバンド時代のなつかしい曲、「オーライ・ノー」、「ファージング」と重いメッセージを込めた曲が続く。さらに、一度限りで封印されるはずだった「病の君からの手紙」も、お客さんの希望に答えて再演となった。第1ステージの最後は、これも前回初披露の新曲「でたらめ」の軽快なメロディーで終了となる。
 第2ステージの1曲目、これまでは美奈ちゃんやほかの女性ボーカルで歌い継がれてきた名曲「天と地」だが、今回はプーさんによるオリジナルバージョンを久々に味わう。そこには愛する人のことを思う乙女の姿が描かれる。世の中の理不尽さを追求するメッセージソングもプーさんの歌の魅力だが、清らかな恋を歌う曲もまた素敵だ。その両方を楽しめた今回のライブだった。(文)

1/29 第2回日韓演劇フェスティバル(池袋あうるすぽっと)

2/11 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.花よ
2.アリラン峠を越えてゆけ
3.でたらめ
4.赤い月
5.お前の体の中で眠りたい
6.俺は猪飼野で生まれた

2ステージ目

1.Walk along together
2.鳥のように
3.生野のハンマン

 昨年暮れに初披露された新曲「花よ」、難産だったとのことだが、ここにきてようやく完成形となり、歌詞にもあるとおり、みごとに花開いたようだ。
 今回もしばらくご無沙汰だった歌が2曲、「俺は猪飼野で生まれた」は2年ぶり、「Walk along together」は3年ぶりになるだろうか。「俺は~」の中でも歌われているように、差別の修羅場を体験したプーさんは、当時味わった恐怖心から未だに解放されていないという。のほほんと生きてきた人間には、想像力を巡らしたところで及ばない恐怖心とは何なのか・・・。
 先月末からのどが不調なプーさん、トークの合間にも何度もせき込んでしまうのだが、歌に入ると不思議にそのせきが止まる(!)とりわけ最後の「生野のハンマン」では、いつも以上の声の伸び。大好きだったハンマン(おばあちゃん)のパワーだろうか。(文)

2/24 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.夢と愛の歌(新曲)
2.ラ・ベルダ
3.夜の月
4.病の君からの手紙
5.花よ
6.うつろ

2ステージ目

1.夢と愛の歌
2.花よ
3.鼻ったれ小僧
4.花のように
5.生野のハンマン

 第1ステージ、出だしから新曲「夢と愛の歌」、タイトル通りの透明感のあるイメージが広がる。現在5曲が同時進行で構想中だとか。その中の第1弾として初披露となった。続く「ラ・ベルダ」は3年ぶりくらいになるだろうか。バンド時代の懐かしい曲だ。
 同じく久々耳にするのが「鼻ったれ小僧」、NHKの「みんなの歌」になっていてもおかしくないほどの、やさしさあふれる1曲。どこかに置き忘れてきたような子供時代の思い出がよみがえる。
 長らく不調だったプーさんののども回復し、「花よ」の仕上がりも順調だった。さらに、「花のように」も加わって、ブンガの中はすでに春! やけに寒さが厳しかったこの冬だったが、プーさんの花づくしの歌で新たな季節を迎えたいものだ。(文)

3/4 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.飲もう、歌おう、踊ろうよ(新曲)
2.ラブソングお前に
3.スラムで生まれた俺
4.花よ
5.うつろ
6.アリラン峠を越えてゆけ
7.人生

2ステージ目

1.みんなで猪飼野に帰りたい
2.これがあいつらの
3.赤い月
4.夢と愛の歌
5.人間
6.生野のハンマン

 3月最初のライブは新曲「飲もう、歌おう、踊ろうよ」で始まった。沖縄風の軽快なメロディーだ。4曲目の「花よ」も生まれて間もない歌、若い命が咲きほこることを願ってプーさんの思いがはじけるようだ。
 第1ステージの最後は、お客さんとしてきていたベテランミュージシャンにギターでの助っ人を頼んでの「人生」、久々のブルースが胸に染みる。
 第2ステージでも新曲が続く。「これがあいつらの」は「その時が」の改題。曲名が変更されるのも作品が制作途上にあるためか。そして同じく出来立ての「夢と愛の歌」、こんな時代だからこそみんなの心に届いてほしい曲。美奈ちゃんが歌う「赤い月」も久しぶり、ほんわかと心癒されるひとときを味わう。
 花粉の影響でのどが苦しいと言っていたプーさんだったが、声の張り具合はいつも以上の印象で、常連のお客さんのコメントによれば、「プーさんの声はスピードオーバー」(?)だとか。春に向けて、プーさんの歌心のエンジンは、すでに全開かも!(文)

3/18 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.奈良の娘
2.人生よ答えてくれ
3.飲もう、歌おう、踊ろうよ
4.みんな地獄へまっしぐら
5.いつまでも
6.これがあいつらの

2ステージ目

1.花よ
2.アリラン峠を越えてゆけ
3.スラムで生まれた俺
4.みんなで猪飼野に帰りたい
5.時
6.生野のハンマン

 第1ステージ1曲目は「奈良の娘」、歌詞にもあるとおり清らか(!)に3月二度目のライブが始まる。新曲の「飲もう、歌おう、踊ろうよ」で陽気に盛り上がったあとは、いきなり「みんな地獄へまっしぐら」とブラックな世界を味わう。「いつまでも」で切ない恋の歌に舞い戻って、第1ステージの最後は「これがあいつらの」と、再び理不尽さの渦巻く世の中の苦みにひたる。プーさんの繰り出す世界を楽しむには、聞くほうもそれなりの体力を必要とするようだ。
 「花よ」に始まる第2ステージは、プーさんのルーツにかかわる曲のオンパレード。どれも涙の塩辛さを含んでいながら、なぜか温かみにあふれている。共通の体験などないはずなのに、ノスタルジーをかきたてられてしまうのが歌の力なのか。
 今回のライブのお客さんの中には、著名なベテランミュージシャンやインターネットテレビでお馴染みの人の姿が。意外な出会いがあるのもブンガ・ライブの隠れた魅力かも。(文)

4/7 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.ラブソングお前に
2.畢生
3.飲もう、歌おうよ、踊りあかそうよ
4.夜の月
5.故郷済州島

2ステージ目

1.病の君からの手紙
2.愛の歌
3.花のように
4.いつまでも
5.アリラン峠を越えてゆけ
6.生野のハンマン
アンコール 花よ

 4月最初のプーさんのライブ、第一声は札幌の旅の空のもとで生まれた曲「ラブソングお前に」。続く「畢生」も春にふさわしい旅立ちの歌。「飲もう、歌おうよ、踊りあかそうよ」で陽気に盛り上がり、「夜の月」でしっとりした気分にひたって、最後は「故郷済州島」の深みをかみしめて第1ステージの終了。
 「病の君からの手紙」、「いつまでも」はどちらも若かりしころのプーさんが味わった切ない別れの歌。春はまた別れの季節でもあるのかも。「花のように」はお客さんのリクエストに応えた曲、これもまさに春の歌。さらにアンコールとして「花よ」も添えて、春の宵のライブは終了となった。
 今回、客席は常連客ばかりで占められていたためか、愚痴まじりのトーク((^-^;)が多かったと反省するプーさんでもあった。(文)

4/29 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.人生よ答えてくれ
2.アリラン峠を越えてゆけ
3.いつまでも
4.みんなで猪飼野に帰りたい
5.子供たち(新曲)

2ステージ目

1.何のために、誰のために
2.花よ
3.これがあついらの
4.遺書
5.時
6.生野のハンマン
アンコール 畢生

 初夏を思わせる昼間の熱気を残したまま、4月最後のプーさんのライブが始まった。歯の不調を訴えていたプーさんだったが、いざ歌い出せば、いつものパワフルな声! お馴染みの曲が次々と披露される。ハーモニカでの唱歌「故郷」のメロディーに続く「みんなで猪飼野に帰りたい」は、ともすると忘れそうになる故郷への思いを喚起してくれるようだ。
 そして、第1ステージの最後は、本日出来立ての新曲「子供たち」、このところの世の中のありようを見れば、大人として子供たちにどう向き合うべきか、考えないわけにはいかないだろう。
 第2ステージの1曲目、ブンガでは初披露となる27年前の作品「何のために、誰のために」、今聞いても古さを感じさせないほどだが、下手をすると、今回かぎりになってしまうのだとか・・・。
 「これがあいつらの」はまさに「今」についての怒りのメッセージ、蔓延している理不尽さに、聞いている側の憤りのボルテージも上がる!
 「遺書」は1年半ぶりくらいなるだろうか。定着したようにも思える能天気な韓流ブームも結構だが、日本と朝鮮半島に関わる負の歴史の一端が、この曲にも反映されている。それを忘れてKARAや少女時代にはしゃいでいるだけでは、何かを見失ってしまう気もするのだが・・・ちょっとこうるさいコメントで失礼(^-^;(文)

5/18 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.夜の月
2.闇夜の夢(新曲)
3.この人生(新曲)
4.子供たち(新曲)
5.やりなおすぜ
6.心の扉開いて

2ステージ目

1.アリラン峠を越えてゆけ
2.飲もう、歌おうよ、踊りあかそうよ
3.花のように
4.花よ
5.何のために誰のために
6.故郷済州島
アンコール 生野のハンマン

 月半ばを過ぎての5月の初ライブ、出来立ての新曲が並ぶ。「闇夜の夢」、そして「この人生」、個人的には「この人生」の方に懐かしい響きを感じて、今後の熟成を期待したいところ。さらに前回初披露された「子供たち」と続く。 第1ステージの最後は、とりわけ懐かしい曲「心の扉開いて」、プーさんのライブを初めて聞いた時に演奏された作品のひとつ!
 第2ステージでは、新旧取り混ぜた名曲が並ぶ。「花のように」、「花よ」と花に託した歌が続くのも、なんとも言えずぜいたくな気分を味わえ、耳に心地好い。
 このところ、曲の合間のプーさん節が少なめだ。プーさんによれば、腹立たしいことが多すぎて、あえて言葉を控えているのだとか。世間のありさまを考えれば無理もないが、プーさんらしい辛口コメントも期待したいところだ。(文)

5/27 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.飲もう、歌おうよ、踊りあかそうよ
2.闇夜の夢(新曲)
3.(題名未定)(最新曲)
4.何のために誰のために
5.赤い月
6.この人生(新曲)
7.やりなおすぜ

2ステージ目

1.故郷済州島
2.夢と愛の歌(新曲)
3.花のように
4.子供たち(新曲)
5.生野のハンマン

 5月2度目のライブは、最近生まれた曲から出来立ての曲、題名未定の曲まで新曲のオンパレード、馴染みの曲が並ぶライブとは一味違った興奮の一夜となった。「闇夜の夢」、「夢と愛の歌」などタイトルを聞いただけで期待がふくらむ。
 3・11から1年あまりを経て、未だに平安の気配に乏しいこの国、そこで生きていかざるを得ない若い世代に向けて、プーさんの歌う「子供たち」の響きが心に染み渡る。
 今回は体調の都合でアルコール抜きの状態でステージに立ったプーさん、しらふでのライブはブンガオープン以来初めてのことだとか(!)いつもとは違う雰囲気にお客さんの反応も様々・・・次回はアルコール復帰となりますように(^。^)(文)

6/17 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.人生
2.夜の月
3.別涙(べつるい)(新曲)
4.みんな地獄へまっしぐら
5.闇夜の夢
6.やりなおすぜ

2ステージ目

1.アリラン峠を越えてゆけ
2.愛の歌
3.さあ飛び立つのだ
4.花よ
5.病の君からの手紙
6.故郷済州島
7.夢いつも遠く
8.生野のハンマン

 前回は体調を考慮してノンアルコール(!)でのライブを行ったプーさん、今回は早々とワイン補給してのライブ開催となった。先月はタイトル未定のまま披露された新曲にも「別涙(べつるい」の曲名が付されての再披露。今の時代に対するプーさんの思いが歌われる。続く「みんな地獄へまっしぐら」はずいぶん以前に作られた曲だが、世の中の理不尽さに目を向けるプーさんの姿勢には、「別涙」と重なるものがある。表面的には目ざましい変貌を見せている社会ではあっても、プーさんが憤りを感じる部分は相変わらずということか。
 第2ステージで歌われた「愛の歌」、個人的にも大好きな曲だが、この日のお客さんのひとりは、別の会場でこの歌を初めて耳にして号泣してしまったのだとか。個人的な体験を歌にすることも多いプーさんではあるが、一方で「愛の歌」のように普遍的なメッセージを込めた曲もたくさんある。その思いが聞く人の心の琴線に触れれば、涙につながっても当然だろう。(文)

6/30 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.何のために誰のために
2.別涙(新曲)
3.恋夢
4.HEY
5.のりこえろ
6.夢
7.君に(最新曲)

2ステージ目

1.闇夜の夢(新曲)
2.故郷済州島
3.子供たち
4.ふるさとに帰ろう
5.病の君からの手紙
6.生野のハンマン

 気がつけば、すでに今年の折返点、でも、1年前はプーさんのライブは長らくの休止中であった。そんな時の流れにため息のひとつもつきたくなる。唯一うれしいのはプーさんの歌が健在であること。この日も新旧の曲を取り混ぜた熱いライブとなった。
 昔の曲とのことだが、「恋夢」はブンガでの披露は初めてかも。「HEY」は久しぶり、バンド時代の熱気がよみがえる曲。第1ステージの最後は最新曲の「君に」で締めくくりとなる。
 たまたまなのか、今回のライブでは「恋夢」、「夢」、「闇夜の夢」と「夢」の入ったタイトル曲が並んだ。外の世界では夢さえ見づらいような空気がただよっている。こんな時代だからこそ、プーさんの歌でエネルギーを得て、夢見る力を取り戻さなくては!(文)

7/16 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.愛の歌
2.旅に出よう
3.花よ
4.遠い愛のひと
5.悲しみの川
6.別涙
7.故郷済州島

2ステージ目

1.のりこえろ
2.Dream
3.夢
4.何のために誰のために
5.アリラン峠を越えてゆけ
6.夢いつも遠く
7.生野のハンマン

 屋外の暑さを吹き飛ばすような熱気が、ブンガの中に満ちていた。今回は昔の曲ながら、ブンガでは初披露となる作品がずらりと並ぶ。「旅に出よう」、「遠い愛のひと」、「悲しみの川」、どれもプーさん20代のもの。演奏する側も、聞く側も若干の照れは隠せないのだが、曲からにじみ出る初々しさは確かに感じられる。
 第2ステージ、「のりこえろ」に続く「Dream」は、4年ぶりくらいになるだろうか。歌詞の中にある「死んでも生きてやる~」の言葉が、今、とりわけ胸に響く。去年の3・11以来、日本の社会が抱える生きにくさがこれほど露わになったことはなかったように感じられる。こういう時代であればこそ、プーさんの新旧の歌がことさら輝いて見えるのは、ファンの勝手なこじつけなのだろうか?(文)

7/29 BIRTHDAY Live

8/5 憲法フォークジャンボリー(新大久保)

8/6 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.忘れないでね
2.長崎の悲しみの鐘
3.ファージング
4.悲しみの川
5.のりこえろ
6.何のために誰のために

2ステージ目

1.故郷済州島
2.飲もう、歌おうよ、踊りあかそうよ
3.やりなおすぜ
4.生野のハンマン

 雷雨も予報されたこの日、さほど天気もくずれることなく8月最初のライブとなった。ブンガ初披露となる「長崎の悲しみの鐘」は、67年前の長崎の悲惨な光景に思いを馳せた、プーさんの若かりしころの歌。去年の3・11を経験した日本において、核や放射能の恐怖は過去の話ではなくなってしまったことが悲しい。
 「忘れないでね」、「悲しみの川」も、人間が生み出した理不尽な世界を描いたもの。でも、滅入ってばかりはいられない。久しぶりとなる「ファージング」や、「飲もう、歌おうよ、踊りあかそうよ」、「やりなおすぜ」で、新たなパワーを得て、したたかに生きていくしかない。
 第2ステージ後半、珍しくプーさんののどが不調で、残念ながら、早めのライブ終了となる。次回は、ラブソングなど甘い曲も期待したい。(文)

8/12 在日コリアン青年連合(KEY)、KYC(韓国青年連合)姉妹結縁10周年記念式典(大阪府立労働センター)

8/19 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.奈良の娘
2.Dream
3.雨の日(初:ブンガ初披露)
4.君は天に(初)
5.もうどうでもいいよ(初)

2ステージ目

1.沖縄(初)
2.悲しみの川
3.故郷済州島
4.長崎の悲しみの鐘
5.別涙
6.花よ
7.生野のハンマン

 前回ののどの不調が心配されたプーさんだったが、パワフルな声は復活していた。盆を過ぎても続く猛暑をはね返すような力強さで、2ステージ、全12曲を歌いきった。このところ、ブンガでは初披露となる昔の曲が紹介されているが、今回もその中の4曲が歌われ、若き日のプーさんの歌心を垣間見ることとなった。
 第2ステージでは、前回聞き損ねた新曲の別涙(べつるい)を一月ぶりに聞くことができた。久しぶりというのは大袈裟だが、ちょっと間を置いて聞き直すと、この曲が持つ熱いエネルギーが今聞くのにふさわしいと感じられた。
 今回のお客さんの中には著名な市民活動家の姿も。そういう人と親しく接することができるのも、プーさんの人脈の魅力であり、ブンガという空間の楽しさでもある。(文)

9/2 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.飲もう、歌おうよ、踊りあかそうよ
2.別涙
3.悲しみの川
4.畢生
5.海はいい

2ステージ目

1.奈良の娘
2.故郷済州島
3.お別れ(初)
4.花よ
5.兵隊と村人たちの話(初)
6.君は天に
アンコール 生野のハンマン

9月最初のライブは、プーさんのかつてのバンド仲間を客席にむかえての開幕となる。その第1ステージの最後はバンド時代のなつかしい曲「海はいい」、バンド用にアレンジされて初めて聞いた時の感動は未だに忘れられない。
 今回もブンガでは初となる昔の曲がいくつか披露された。その中でも「兵隊と村人たちの話」はとりわけ印象深い。実はこの曲、別の会場で一度だけ聞いた記憶がある。自分の中で幻の作品となっていたそんな曲が、本当に久々に聞けて、感激もひとしおであった。
 前回に続き、プーさんの高音の冴えは素晴らしく、前々回ののどの不調が嘘のようだ。そのためか、曲の合間のトークも絶好調で、プーさん節が炸裂、プーさんのライブはこうでなくっちゃ!(文)

9/28 好村俊子&プーカングァン 朗読と弾き語りライブ(Live Bar BUNGA)

1ステージ目
1.人生よ答えてくれ
2.故郷済州島
3.悲しみの川
4.ラブソングお前に

詩の朗読(好村俊子)

第2ステージ目

1.ふるさとに帰ろう
2.アリラン峠を越えてゆけ
3.生野のハンマン

一人芝居(好村俊子)

 今回のライブは久しぶりのコラボ企画、常連客でもある女優の好村(こうむら)俊子さんとプーさんでステージを分かち合うこととなった。好村さんによる峠三吉などの詩の朗読は生の言葉の迫力を感じさせる。
 その迫力に応えるように、プーさんのお馴染みの曲が、2ステージを通じて全7曲が披露された。後半は、好村さんの一人芝居、その中であの「ロミオとジュリエット」のワンシーンも折り込まれ、なんとプーさんがロミオ役で駆り出されることに(!)めったに見ることのない緊張したプーさんの姿を目にすることとなった。
 いつも見慣れたプーさんのワンマンライブとは違った、不思議な興奮をおぼえる一夜を味わえた。 (文)

10/13 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.飲もう、歌おうよ、踊りあかそうよ
2.(タイトル未定)(新曲)
3.アラリガナンネ
4.別涙
5.生野のハンマン
6.赤い月

2ステージ目

1.オレたちに明日はない
2.いつまでも忘れない(初)
3.のりこえろ
4.故郷済州島

 猛暑の記憶が消えていないのに、いつのまにかキンモクセイが香る秋になっていた。だが、ブンガの熱気は春夏秋冬変わることはない。まだタイトル未定の新曲が1部披露されたあと、1年ぶりくらいとなる「アラリガナンネ」、さらに、「別涙」、「生野のハンマン」と続いて、お客さんのリクエストにこたえて「赤い月」で第1ステージの終了となる。
 第2ステージでは、やはり久々となる「オレたちに明日はない」に続き、ブンガ初披露となる昔の曲「いつまでも忘れない」、これはプーさん20代の作品。続く2曲で第2ステージも終了となった。曲数だけでみると少なめだが、合間のトークがはずみ、不足感はない。お客さんによっては、もっと歌を聞きたかったとの感想もあったのだが、個人的にはプーさんの辛口トークがあってこそのプーさんライブという思いも強く、大いに満足できた一夜でもあった。(文)

10/28 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.愛の花(初)
2.人生2
3.Give us peace
4.夢追い人でいたい(初)
5.Buho
6.オレたちに明日はない

2ステージ目

1.春夏秋冬(新曲)
2.いつまでも忘れない
3.自由、平等、平和のために
4.アイゴチュッケッター
5.生野のハンマン

 外は肌寒い秋の雨、でもブンガはプーさんのパワフルな歌声で満たされていた。今回もブンガ初披露となる曲、久しぶりとなる懐かしい曲、そして出来立ての新曲と多彩な歌の世界が繰り広げられた。
 プーさんが照れながら歌った「愛の花」は、なんとプーさんが奥さんと出会った時の思いを曲にしたもの!
  前回、曲名が未定であった新曲にも「春夏秋冬(はるなつあきふゆ)」のタイトルがつけられ、全曲が披露された。今後どんな変身を遂げていくのか楽しみだ。
 そして、バンド時代の懐かしい曲「Buho」と「自由、平等、平和のために」、どちらも耳にするのは4年ぶりくらいになるだろうか。とりわけ「自由~」は聞くだけでテンションが高まり、思わずこぶしを突き上げたくなる。毎週続けられている反原発デモの人たちにも聞かせてあげたくなる力強いメッセージソングだ。 (文)

11/11 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.君のもとへ(初)
2.まだ光も見えず、まだ道もなし(初)
3.明日につながる道(初)
4.アイゴチュッケッター
5.オレたちに明日はない

2ステージ目

1.花よ
2.春夏秋冬(はるなつあきふゆ)
3.Buho
4.自由、平等、平和のために
5.生野のハンマン

 このところライブの日は雨模様となってしまうのだが、ライブが始まれば外の陽気など忘れてしまうのがプーさんのライブでもある。出だしの3曲は、ブンガ初披露となる昔の作品。プーさんは「今宵かぎり」と宣言するのだが、「明日につながる道」など、閉塞感に満ちた今の時代に萎えた心を鼓舞してくれるような曲で、是非次回も聞かせてもらいたいものだ。
 そんな力強い作品を作っていたプーさんが、一方で「オレたちに明日はない」と歌う。当時のプーさんの心にどんな思いが去来していたのか・・・。
 前回のライブでは、珍しくほとんどトークなしで曲を歌い継いでいったプーさんであったのだが、今回は歌の合間合間に、腹立ちの言葉があふれてくる。日々のニュースを聞いていれば、プーさんでなくとも何かを叫びたくなるような現実がある。「自由、平等、平和のために」を聞きながら、心のこぶしを突き上げてみた。(文)

11/17 プーの母校、大阪府立東住吉工業(総合)高等学校創立50周年記念式典コンサート

12/12 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.Buho
2.愛の花
3.故郷済州島
4.愛の歌
5.人間
6.生野のハンマン

2ステージ目

1.赤い月
2.別涙
3.オレたちに明日はない
4.花よ
5.心の扉開いて

 このところのライブでは、プーさんの怒りの言葉が炸裂することが多い。本来「武闘派(!)」であることを自認するプーさんとしては、世の中の現状に目をやるなら、過激な言葉が出てきても当然だろう。
 「日本が法治国家でなかったら~」に続くプーさんのきついひとこと! それはみんなの本音を代弁しているとも言える。
 でも、そんな怒りのエネルギーを封じ込めたプーさんの歌は、時に激しく、一方で限りなく優しい。そして、ライブの最後は「心の扉開いて」で穏やかに盛り上がった。(文)

12/27 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.アルカディア
2.人生2
3.オレは今も…(新曲)
4.(曲名未定)(新曲)
5.愛の花
6.まだ光も見えず、まだ道もなし
7.時

2ステージ目

1.ふるさとに帰ろう
2.Walk along together
3.アリラン峠を越えてゆけ
4.夢いつも遠く
5.花のように
6.生野のハンマン

 外は凍えるような陽気の日、今年最後のプーさんライブとなった。 第1ステージ1曲目は、去年の大震災の前、新曲として聞いて以来ご無沙汰となっていた「アルカディア」、久しぶりに聞けて新たに感動がよみがえる。その後も新曲や、ブンガ初披露の曲が続く。
 第2ステージでは、「ふるさとに帰ろう」に始まって、お馴染みの名曲のオンパレード。2012年の最後は、やはり「生野のハンマン」で締めくくりとなった。言うことなし!(文)