1/11 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.夜の月
2.母にささぐ
3.(LOVE)〔新曲〕
4.花
5.時
6.生野のハンマン

2ステージ目

1.あー労働者
2.抱きしめたい
3.天と地
4.畢生
5.HEY
6.病の君からの手紙

 2008年の初ライブ、今年は50曲の歌を作ると宣言するプーさん。そうすると週に1曲は新曲ができるという割合(?)
 とにかく、今年の幕開けは美奈ちゃんの「夜の月」で始まった。この難曲も歌うたびに美奈ちゃんの歌いっぷりが、少しずつレベルアップしていくようで、今後も頑張ってほしい。
 3曲目はプーさんが「ミスド」で作り上げたという新曲「LOVE」(仮題)だ。歌詞は厳しいほどのメッセージを含んでいるが、美奈ちゃんとのコーラス部分はきれいなメロディーで綴られていて、今後の熟成が楽しみな一曲になりそうだ。
 1ステージ目は、「花」、「時」と続いて、最後は「生野のハンマン」、今回はとりわけハンマンへの思いがあふれるようにプーさんの歌い方にも優しさがこめられていたようだ。この曲を初めて耳にしたのが1年前のこと、それから聞くたびに何かじんわりしたものを心にもらっているような気がする。
 年頭のライブでもあるだけに、曲の合間のプーさんのトークにもつい熱がこもる。「人生の最後に自分の一生をどう評価するだろうか?」そんな自問に近い問いかけが、お客さんたちの心にはどう届いたのだろう。
 2ステージ目も新曲、なじみの曲などが続き、締めくくりは、若くして亡くなったという女性の手紙をそのまま歌にしたという「病の君からの手紙」で、もちろん、今回初めて耳にする曲だ。ここにも、プーさんの人生のまだ知らなかった1ページ--切なくてほろ苦いような青春の一コマ--を垣間見させてもらった。
 さて、今年の世界はどう動いていくのか? そして、プーさんの歌はどんな輝きをみせてくれるのか? それを見極めるためにも、せっせとライブに通うことにしよう。(文)

1/18 Live Bar BUNGA(RUNA Live)

1ステージ目
1.mina オリジナル曲(曲名未定)
2.夢いつも遠く
3.いつまでも
4.LOVE
5.You're my beautiful lover
6.みんなで猪飼野に帰りたい
7.夜の月

2ステージ目

1.奈良の娘
2.mina オリジナル曲(曲名未定)
3.HEY
4.ハッピーナイト
5.満員電車
6.愛の花
7.道
8.いつまでも変わらずに
9.生野のハンマン

 今年最初のRUNAライブ、前座として美奈ちゃんが自らオリジナル曲をピアノの弾き語りで披露した。まだ、タイトルも決まっていないというその曲、癒し系の素敵な曲になりそうな気配だ。
 そして、RUNAライブ本番、いつもはプーさんのボーカルによる「夢いつも遠く」だが、今回は美奈ちゃんがリードボーカルを担当。続く「いつまでも」はすでに何度も美奈ちゃんが歌ってきただけに、その歌いっぷりも落ち着いてきた感がある。他の曲の歌唱も早くこのレベルに到達することを期待したいところだ。
 前回初披露の新曲「LOVE」も優しさと力強さにあふれた味わいとなっている。また、2ステージ目では、美奈ちゃんのオリジナル曲にプーさんが即興でギターのの伴奏も加え、再度披露された。
 さらに、プーさんが若かりしころに作った曲が次々と続く。どれも初めて耳にする曲ばかり、下手をすると2度と聞けないかもしれない曲である。どの歌もその時に抱いていたプーさんの思いがひしひしと伝わってくるようだ。
 最後はいうまでもなく、「生野のハンマン」でしっとりと締めくくりとなった。(文)

2/16 Live Bar BUNGA(RUNA Live)

1ステージ目
1.夜の月
2.母に捧ぐ
3.めちゃくちゃブルース
4.忘れないでね
5.時
6.You're my beautiful lover

2ステージ目

1.いつまでも変わらずに
2.LOVE
3.抱きしめたい
4.花のように
5.生野のハンマン
6.畢生

 今年は新曲50曲を作ると宣言したプーさん、今回も1ステージ目で新曲「忘れないでね」を披露してくれた。世界の各地で基本的な生存権さえ脅かされている子供たちの存在、その子たちのことを忘れないでと、優しい言葉で語りかける。生まれたばかりの粗削りな歌。これから聞くたびにどんなふうに洗練され、熟成されていくのか楽しみだ。
 2ステージ目でも今年生まれたばかりの「LOVE」や「抱きしめたい」が続く。この2年あまり、BUNGAを軌道に乗せるために、新曲を作るどころではなかったプーさんだが、ここにきて曲作りのインスピレーションが活性化したようだ。こうなると、次のライブでは何が出てくるのか期待感も増す。
 もちろん、「花のように」や「生野のハンマン」のような熟成ものを聞く楽しみはまた別なのだけれど。とにかく、今年もプーさんとパワーの交換をしながらみんなでしなやかに生き延びなくては。(文)

2/22 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.人は
2.遺書
3.忘れないでね
4.夜の月
5.これっぽっちもない
6.LOVE

2ステージ目

1.いつまでも変わらずに
2.抱きしめたい
3.花
4.人生2
5.ベイビー
6.生野のハンマン
7.LOVE

 1ステージ目の出だしはいきなり新曲の披露、ドラマチックな味わいのある曲へと育っていきそうだ。ほかにも最近出来立ての新曲が続く。美奈ちゃんのコーラスが優しく響く「LOVE」もいい雰囲気をかもしだしていた。
 だが、今回のライブで一番の拾い物は、昔の作品である「遺書」が聞けたこと。重い内容の曲であるだけに、最近はめったに歌うことはないというプーさんだったが、お客さんの希望に応えて特別披露になった。
 子供のころの差別体験に傷ついたプーさんの心の慟哭を歌ったもの、と表現したらあまりに文学的に過ぎるだろうか? だが、心ある日本人でありたいと願う人なら、時にはこういう歌に謙虚に耳を傾けることも必要ではあるまいか。
 ひりひりするような曲を聞いた後は、「花」や「生野のハンマン」で癒される思いを味わったのは言うまでもない。(文)

3/21 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.新曲(曲名未定)
2.かがやけ
3.夜の月
4.ベイビー
5.花
6.ピース

2ステージ目

1.ラブソングお前に
2.You're my beautiful lover
3.LOVE
4.忘れないでね
5.花
6.生野のハンマン
7.めちゃくちゃブルース

 3月最初のプーさんライブ、今回から開始時刻が30分早くなった。1ステージ目の1曲目は、まだ題名も決まっていないという出来立ての新曲披露、きれいなメロディーが耳に心地よい。
 5曲目の「花」では、珍しく自前のスコアを譜面台においての演奏。30日には代々木公園で〔はなこりあ〕の踊りのため、プーさんが「花」を生で歌う予定なのだが、自分の歌ながらスコアどおりに演奏するのはむつかしいとのこと。
 1ステージ目の最後は、半年ぶりにきく「ピース」。素敵な曲を久しぶりに耳にすると、その素晴らしさがことさら心にしみていくようだ。近い将来バンド演奏でも是非聞いてみたい。きっとドラマチックで迫力のある味わいとなるに違いない。
 2ステージ目の最初は、「ラブソングお前に」、美奈ちゃんのコーラスにほのかな色香(!)がただよって、そのまま2曲目の「You are my beautiful lover」へと続く。
 5曲目で再びスコアどおりの「花」の演奏に挑むプーさんだったが、奔放に歌うのが信条なだけに、やはり窮屈そう。でも、100人の踊り手のために、プーさん、なんとか頑張ってください。(^0^*(文)

3/29 Live Bar BUNGA(RUNA Live)

1.心の扉ひらいて
2.LOVE
3.夜の月
4.忘れないでね(mina)
5.忘れないでね(pooh)
6.これっぽっちもない
7.いつまでも
8.You're my beautiful lover
9.生野のハンマン
10.花

 3月最後のライブ、今回は都合により1ステージのみ。なつかしい「心の扉開いて」でスタートとなる。新曲の「忘れないでね」は、まず美奈ちゃんのボーカルでの初披露。続いて、同じ曲をプーさんが歌う。迫力の差がつくのは仕方のないところ。
 「いつまでも」、「You're my beautiful lover」は美奈ちゃんの持ち歌として定着した感のある曲、安心して(?)味わえる。
 最後は「花」、翌日のイベントを前に、PA のえっちゃんもコーラスに加わって最後の仕上げとも言える締めくくり。外では夜桜が満開とか。ブンガでは「花」が満開となる(!)(文)
P.S.翌日の代々木公園でのワンコリア・フェスティバル、「はなこりあ」の踊り子100人を前にして、プーさんの「花」は、ギターのユータ君、コーラスの美奈ちゃん、えっちゃんを従えて、見事なパフォーマンスを見せてくれた。

3/30 ONEKOREA FESTIVAL TOKYO 2008

4/5 Live Bar BUNGA(RUNA Live)

1ステージ目
1.すけこまし
2.心に愛を
3.ふるさとに帰ろう
4.ファージング
5.花

2ステージ目

1.平気だぜ
2.忘れないでね
3.花のように
4.夜の月
5.地球はひとつ
6.生野のハンマン

 3週連続となるブンガライブ、開始早々プーさんから美奈ちゃんへ、歌うことの心構えについて厳しい叱責が飛ぶ。やがてプーさんの憤りは日本のメジャーなアーティストの社会的な意識の低さにも及ぶ。
 たしかに、海外のアーティストが社会的な問題に積極的に発言し、行動していることと比べると、ミリオンセラーを誇るような日本のアーティストが、その影響力を駆使しようとしないのはじれったい話だ。某「国営」放送の年末番組に出演することだけがすべてではないだろうに・・・。
 ともあれ、「ふるさとに帰ろう」、「ファージング」、「花のように」などなつかしい名曲が続く。このところイベントも重なって、疲れ気味のプーさんだが、いざ歌い始めると全力疾走の歌いっぷりに、いやでも引き込まれてしまう。
 でも、プーさんには長く歌い続けてほしいから、あまり頑張りすぎないで欲しい・・・なんて、ファンの身勝手な望みかなあ。(^_^;(文)

4/19 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.心に愛を
2.夜の月
3.新曲(曲名未定)
4.人生
5.時

2ステージ目

1.みんなで猪飼野に帰りたい
2.地球はひとつ
3.忘れないでね
4.花
5.You're my beautiful lover
6.生野のハンマン
アンコール かがやけ

 えっちゃんのお天気の話(!)で始まった1ステージ目、1曲目は「心に愛を」。プーさんのギターに美奈ちゃんのボーカル、えっちゃんのタンバリンで楽しくスタートした。2曲目「夜の月」に続いては、例によって出来立てほやほやの、まだタイトルも決まらない新曲の披露。美奈ちゃんの吹くリコーダーの音色が郷愁を誘う。曲調もなんだか昔懐かしい味わいにあふれていた。
 おなじみの「人生」は美奈ちゃんとえっちゃんのスキャットが加わって、いつもとは少々違った色合いとなる。
 2ステージ目でも美奈ちゃん、えっちゃんのダブル・コーラスは続き、「花」、「You are my beautiful lover」でも華やかに歌声を披露してくれた。
 そんなえっちゃんは24歳の誕生日を迎えたばかりとか、2ステージの途中でお客さんも含めた「ハッピー・バースデー」の歌に包まれて、ケーキのろうそくの火を吹き消すシーンも。いろいろ試してみたけれど、今後は歌で頑張ってみたいとの決意を述べて、客席からの拍手をあびていた。
 そして最後は予定通りの(?)アンコール曲「かがやけ」でにぎやかに終了となった。(文)

4/27 なないろこみち・オープニングセレモニー

5/3 小金井公園子どもフェスタ2008

5/10 Live Bar BUNGA(RUNA Live)

1ステージ目
1.チャルサララ
2.ベイビー
3.鳥のように
4.奈良の娘
5.醜悪の二十重
6.ラブソングお前に

2ステージ目

1.夜の月
2.生野のハンマン
3.花
4.貫一お宮
5.時
6.これっぽっちもない

 5月だというのに冷たいシトシト雨の中のRUNA ライブ、「チャルサララ」、「ベイビー」に続いて、久しぶりに聞く名曲「鳥のように」、個人的にはお気に入りベストスリーのひとつに上げたい大好きな曲だ。
 ところで、ステージに立った美奈ちゃん、なぜか見事な金髪(!) 誕生日を間近にして思い切ったイメチェンを試みたとか。その効果があったのか、「奈良の娘」のボーカルもいつもに増して素敵な味わいだった。
 2ステージ目の最初、「夜の月」も回数を重ね、美奈ちゃんの歌いっぷりもこなれてきた感じ。前回に続き新曲「貫一お宮」もリコーダの素朴な味わいと昭和を思わせるメロディーがなんとも心地よい。気がついたらいつのまにか12曲を聞き終えていた。楽しい曲に酔いしれていると時のたつのはあっけないほどだ。いっそのこと「朝までプーさんライブ」なんてのは、ファンの身勝手な希望なんだろうな・・・。(文)

5/16 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.みんなで猪飼野に帰りたい
2.かがやけ
3.新曲(曲名未定)
4.花

2ステージ目

1.夜の月
2.ベイビー
3.忘れないでね
4.夢いつも遠く
5.君と二人
6.LOVE
7.生野のハンマン
アンコール 花

 5月最後のライブ、在日コリアンの先輩や、ベテランミュージシャンの訪れた第1ステージでは、プーさんも珍しく緊張気味。それでも、ミスドで作ったという出来立てほやほやの新曲を披露。プーさんの原点とも言える済州島を歌い込んだもの。これからどんな歌に仕上がった行くのか・・・。
 「夜の月」「ベイビー」と続いて、美奈ちゃんのピアニカが切なく響く「忘れないでね」、大人たちの身勝手とも言える紛争の中で失われていく子供たちの姿が悲しい。  でも、ブンガでは歌を楽しむことも忘れない。プーさんの歌う「LOVE」のリズムに合わせてサルサのステップを踏むカップルも。
 そして、究極の名曲(!)「生野のハンマン」、「花」で今月のライブの締めくくりとなった。(文)

6/6 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.アリラン峠を越えてゆけ
2.みんなで猪飼野に帰りたい
3.忘れないでね
4.夜の月
5.花

2ステージ目

1.かがやけ
2.花のように
3.故郷済州島
4.君と二人
5.生野のハンマン
6.アリラン峠を越えてゆけ

 6月最初のライブはいきなり新曲「アリラン峠を越えてゆけ」でスタート。プーさんがたっぷり練習したと言うだけあって、出来立ての曲とは思えないほどこなれた歌いっぷりだ。
 2ステージ目でも2つ目の新曲の披露。どちらもプーさんのルーツ、済州島を歌ったドラマチックな味わいだ。
 今年の新曲「忘れないでね」も回数を重ねて、いい仕上がりになってきた。戦禍にさらされる子供たちの存在が重い。でも、プーさんの歌を通して、子供たちの姿に思いを馳せてみたい。
 今回はゲストのミュージシャンによる素敵なウクレレの音色も楽しむことができた。外は梅雨空、でも、ブンガの中は心地よい熱気に包まれていたようだ。(文)

6/20 Live Bar BUNGA(RUNA Live)

1ステージ目
1.いつまでも
2.あー労働者
3.いつまでも変わらずに
4.故郷済州島
5.ウチナー
6.スラムで生まれた俺

2ステージ目

1.You're my beautiful lover
2.夜の月
3.アリラン峠を越えてゆけ
4.忘れないでね
5.時
6.いつまでも
7.生野のハンマン
8.花

 6月2回目のライブは、いきなりプーさんの歌う「いつまでも」で始まった。いつもは美奈ちゃんのボーカルで聞いてきた曲だが、さすがに迫力が違う。
 「故郷済州島」や「アリラン峠を越えてゆけ」などの新曲とともに、「ウチナー」、「スラムで生まれた俺」など懐かしい曲が続いた。
 うれしいことに2ステージ目では、美奈ちゃんの「いつまでも」も聞くことができた。プーさんとは違った味わいが楽しい。「生野のハンマン」や「花」の素晴らしさにもうよけいなコメントはいらない。
 世の中を賑わしているのは陰惨な事件ばかり。でも、少なくともブンガの中は愛にあふれた空間がある(!)ここでもらったパワーを心に秘めて、明日からまたがんばらなくっちゃ!(文)

7/11 Live Bar BUNGA(RUNA Live)

1ステージ目
1.新曲「エイヘイヤー」(仮題)
2.風車
3.アリラン峠を越えてゆけ
4.やってこい
5.夜の月
6.Dream

2ステージ目

1.故郷済州島
2.忘れないでね
3.おまえの体の中で眠りたい
4.これっぽっちもない
5.生野のハンマン
6.花
7.You're my beautiful lover

 梅雨晴れの中、7月最初のライブはいきなり新曲で始まった。まだ、未完成だということだが、大地の神々に呼びかけるその土着的な響きが心地よい。スケールの大きな曲への熟成を期待させる。2曲目は美奈ちゃんのボーカルでの「風車」、プーさんの昔の作品だということだが、「いつまでも」同様美奈ちゃんの持ち歌として定着するのが楽しみだ。  2ステージでは「忘れないでね」に美奈ちゃんのリコーダが加わって、素朴な味わいを強調、でも、もちっと練習が必要だったかな・・・。次回に期待しよう。最後は「You're my beautiful lover」の甘いメロディーで締めくくりとなった。(文)

7/27 Live Bar BUNGA(BIRTHDAY Live)

1ステージ目
1.花

2ステージ目

1.人生
2.アリラン峠を越えてゆけ
3.生野のハンマン

 プーさんの54回目の誕生日を祝うバースデーライブ、ゲストミュージシャンたちが次々と祝福の歌をおくる。途中でなぜかプーさんの歌う「花」のCDが流され、それに合わせてはなこりあのスタッフによる踊りと、早稲田のコリアン打楽器演奏グループシナウィによる演奏も披露される。
 当然、そのままでは済まず、プーさん本人も加わって、ナマ歌による「花」での踊りとなった。続いて、シナウィのみでの打楽器演奏、その迫力には圧倒される。
 ゲストによる演奏はさらに続き、あいまにお客さんによるスピーチも挟まって、お祝いムードは最高潮となる。そして最後はプーさんの歌。今回は4曲のみのライブだが、みんなの祝福を受け続けたあとだけに、プーさんの思い入れもいつもに増して強かったようだ。特に最後の「生野のハンマン」ときたら・・・感極まったようなプーさんの歌声がとりわけ熱かった。(文)

8/8 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.ラブソングお前に
2.アリラン峠を越えてゆけ
3.忘れないでね
4.平気だぜ

2ステージ目

1.夜の月
2.Dream
3.地球はひとつ
4.エイヘイヤー
5.花
アンコール 生野のハンマン

 昼間はこの夏最高とも思える猛暑の日、ブンガの中は別の熱気で満たされていた。懐かしい「ラブソングお前に」で始まった1ステージ目は、「アリラン峠を越えてゆけ」など新しい曲が続く。
 ところで、ブンガの魅力はライブだけでなく、ライブ後のプーさんや美奈ちゃんを交えたお客さん同士の交流だ。このところ男性客優勢の傾向が続いていたが、今回は珍しく女性客優勢、しかも韓国から勉強に来ている若い女性がふたりも来店! 若き同胞を前にして、プーさんの話もいつもに増して熱を帯びていたようだ。
 2ステージ目は美奈ちゃんの「夜の月」。そして、期待通りというべきか、最新作の「エイヘイヤー」が素敵な変貌を遂げつつあった。ライブのたびにどれほどの面白みが加わっていくことか、楽しみな曲がまた増えた。
 アンコール曲「生野のハンマン」を聞き終え、その余韻にひたっているころには、昼間の猛暑のことなど頭の中から消え去っていた。
 ただ、悲しいことに、8月のプーさんライブはこの1回のみ、9月までの先が長いこと・・・。(文)

9/5 Live Bar BUNGA(RUNA Live)

1ステージ目
1.ふるさとに帰ろう
2.エイヘイヤー
3.故郷済州島
4.だきしめたい
5.時
6.やってこい
2ステージ目

1.BUHO
2.夜の月
3.LOVE
4.Walk along together
5.鳥のように
6.生野のハンマン
7.花

 猛暑と雷雨の夏を経て、9月最初のルナ・ライブ、前回のライブからはほぼひと月、さすがに久しぶりという感じが強い。
 今回は新曲に混じって、以前はバンド演奏で聞いた懐かしい曲を聞くことが出来た。「ふるさとに帰ろう」、「BUHO」、「鳥のように」、どれも味わいのある名曲ぞろいだ。ブンガでしかプーさんの曲を聞いたことのないお客さんに、近い将来バンドでの迫力ある演奏をぜひとも聞かせてあげたいものだ。
 そして、ライブの最後は、「生野のハンマン」、「花」で締めくくりとなった。今回、美奈ちゃんはコーラスでの参加のみで、ボーカルが聞けなかったのがちょっとさびしかったかな。(文)

9/22 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.かがやけ
2.ふるさとに帰ろう
3.夜の月
4.故郷済州島
5.みんなで猪飼野に帰りたい
6.畢生
2ステージ目

1.鳥のように
2.忘れないでね
3.花
4.YOU ARE MY BEAUTIFUL LOVER
5.生野のハンマン
6.人生
アンコール アリラン峠を越えてゆけ

 うれしいことに9月2度目のライブ、今回はプーさんのルーツを伺わせるような曲のオンパレードとなった。でも、そんな歌のそれぞれに込められた思いは、最後には聞く人それぞれが抱くふるさとへの思いへと回帰していくような気がする。まさに「ふるさとに帰ろう」がかもしだす普遍的な郷愁の世界だ。
 そんなプーさん、ついに韓国において「花」を自ら演奏するとのこと。母国でのパフォーマンスは喜ばしいことのはずだが・・・飛行機に乗らなければならない憂鬱をライブの合間にぼやき続けるプーさんでもあった。とにかく、韓国での演奏の成功と、無事な帰還を祈るばかり!(文)

10/4 Live Bar BUNGA(RUNA Live)

1ステージ目
1.桃の花
2.桃の花(mina)
3.ALL RIGHT
4.DO YOUR BEST
5.Beautiful life
6.エイヘイヤー
7.俺たちに明日はない
8.だきしめたい
9.アリラン峠を越えてゆけ

2ステージ目

1.よみがえれ
2.スラムで生まれた俺
3.ケセラセラ
4.母に捧ぐ
5.故郷済州島
6.嘘だと言ってくれ
7.生野のハンマン
8.花

 韓国でのパフォーマンスを終えて直後のルナライブ、第一ステージではMCもほとんどないまま、9曲を熱唱、バンド時代の名曲が次々と流れる。最初は久しぶりに聞く「桃の花」、何回も聞いたわけではないのだが、その幻想的な世界が耳に心地よい。2曲目では、美奈ちゃんバージョンで同じ曲を披露、いきなりだったので、いささかぎこちなかったのだが、これは女性ボーカルでの熟成を期待したい曲だ。
 そのほかにも、「All right」、「Do your best」、「Beautiful life」など、バンド演奏で親しんだ曲が懐かしい。どれも心熱くなる曲ばかりだ。最近の曲「エイヘイヤー」も回数を重ねるに従って、いい雰囲気に仕上がってきたようだ。  そして、2ステージ目でも全8曲ほとばしるような演奏が続く。どうやらプーさん、祖国で新たなエネルギーを吸収してきたようだ。ともかく、苦手な飛行機での往復、お疲れさまでした。(文)

10/31 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.明日こそはと
2.人生よ答えてくれ
3.鳥のように
4.スラムで生まれた俺
5.ファージング
6.遺書

2ステージ目

1.ふるさとに帰ろう
2.故郷済州島
3.生野のハンマン
4.アリラン峠を越えてゆけ
5.かがやけ
6.忘れないでね
アンコール 花

 急に秋の深まりを感じるようになった10月最後のブンガライブ、第1ステージでは「鳥のように」や「ファージング」といった懐かしい名曲が並ぶ。だが、圧巻は今年の2月以来2度目に耳にする「遺書」。差別の問題をストレートに歌いあげた作品だけに、発表当時は日本人からだけでなく、同胞からも批判されたというプーさん、その後この曲を長らく封印してきたとか。
 当時より今の方がこの歌を歌いやすくなったとは軽々しく言えないのが現実だが、聞く側としては、あえてこの曲の重さを受け止め、かみしめてみたいという思いもつのる。
 第2ステージではふるさとに思いを馳せる懐かしい曲、そして新しい曲が続く。そして、6曲目の「忘れないでね」を歌い終えて、プーさんはステージを降りたのだったが・・・。熱心なお客さんの強引(?)なアンコールの要請で再びステージへ。希望どおり「花」を熱唱して今回のライブ終焉となった。(文)

11/8 Live Bar BUNGA(RUNA Live)

1ステージ目
1.夢いつも遠く
2.花のように
3.はなったれ小僧
4.後の世
5.奈良の娘
6.自由平等平和のために
7.Walk along together

2ステージ目

1.めちゃくちゃブルース
2.エイヘイヤー
3.アリラン峠を越えてゆけ
4.おやすみなさい
5.BUHO
6.生野のハンマン

 「夢いつも遠く」で始まった第1ステージ、4曲目では馴染のないメロディーが流れる。プーさん39歳の作品だとか。初披露の曲かと思ったのだが、演奏記録を調べてみると、過去のリストにしっかりと記されていた「後の世」、せつない調べが昭和の歌謡を思わせる。
 続いて、久々美奈ちゃんの歌で「奈良の娘」。さらにピアニカを加えての「自由平等平和のために」の力強いメッセージで雰囲気も盛り上がる。
 第2ステージの半ばでも、またまた馴染のないメロディーが奏でられる。なんと、お客さんへの感謝を込めて、プーさんが即興で歌いあげたもの。当然2度とは歌えないその時限りの作品だ。(でも、その歌詞を書き留めていた熱心なお客さんがいたのはさらなる驚きだが!)  今回のステージではアルコールが少々入りすぎたと謝るプーさんだったが、いやいや、最後の「生野のハンマン」の決まりっぷりときたら・・・。今宵もひたすらプーさんの世界に酔いしれるのみだった。(文)

11/28 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.人生
2.赤い月
3.新曲(曲名未定)
4.Walk along together
5.夜の月
6.かがやけ
7.アリラン峠を越えてゆけ

2ステージ目

1.後の世
2.故郷済州島
3.You're my beautiful lover
4.ふるさとに帰ろう
5.生野のハンマン
6.花

 「人生」で始まった11月最後のライブ、2曲目は出来立ての新曲「赤い月」のさわりの部分を披露。全曲聞けなかったのは残念だが、素敵な曲に仕上がりそうな気配で、次回が楽しみだ。3曲目も、まだタイトルが未定の新曲、「眠りにつこう~」のフレーズが耳に残る。こちらもどんな曲となっていくのか。
 「夜の月」ではボーカルをプーさんにするか美奈ちゃんにするかで、お客さんの希望はあっけなく美奈ちゃんとなり、久々美奈ちゃんが歌う「夜の月」。ちょっとぼやきをもらすプーさんだった。
 今回はお客さんとして来ていたギター奏者が飛び入り参加で、全曲素晴らしいリードギターの音色を聞かせてくれた。いつもはプーさんのギター1本で演奏される「生野のハンマン」も初めてのリードギター付きで、今までにない奥行きが感じられた。これもまたありかも・・・。
 こうして、あっというまの13曲、でも、いつもに比べてプーさんのトークが少なかったようで、ちょっとさびしかったかなあ。(文)

12/19 Live Bar BUNGA(RUNA Live)

1ステージ目
1.企業家からの本音のクリスマス
2.奴隷
3.悪性
4.赤い月(mina)
5.赤い月(pooh)
6.新曲(曲名未定)

2ステージ目

1.ゆられゆられて
2.赤い月(mina)
3.アリラン峠を越えてゆけ
4.忘れないでね
5.花のように
6.鳥のように
7.生野のハンマン
8.故郷済州島

 第1ステージの出だしは、めったに聞けないあぶない(?)歌が数曲。これを耳に出来るのは早々と駆けつけた常連客の特権かな。  続いて、前回さわりのみで終わった新曲「赤い月」を、まず美奈ちゃんのボーカルで披露、ひたむきな乙女の恋心を歌いあげる。そのあと、今度は同じ曲をプーさんのボーカルで、こちらは情念のこもった世界が広がり、別の曲を聞いているようだ。
 次も新曲でいい雰囲気の仕上がりに思えたのだが、プーさんとしては不本意らしく、早くも封印宣言! なんとも惜しい気もするのだが・・・。
 第2ステージでは、美奈ちゃんが再び「赤い月」を歌う。やはりこの作品は女性ボーカル向きの曲かな。そのあとはお客さんのリクエストに応えて、新旧の名曲が並ぶ。「花のように」、「鳥のように」・・・どれも心に染みる。さらに「生野のハンマン」と続いて、最後は今年生まれた「故郷済州島」で締めくくりとなった。
年内のライブもあと1回を残すのみ。1年の経過が早い!(文)

12/29 Live Bar BUNGA

1ステージ目
1.ラブソングお前に
2.いつまでも
3.アリラン峠を越えてゆけ
4.やってこい
5.時

2ステージ目

1.赤い月(mina)
2.後の世
3.花
4.畢生
5.You're my beautiful lover
6.赤い月(pooh)
7.生野のハンマン
アンコール みんなで猪飼野に帰りたい

今年最後となるライブ、11月末のライブに続いてアキラさんのギターサポートを加えて、久しぶりの「ラブソングお前に」から始まった。美奈ちゃんの歌う「いつまでも」も同じく久々耳にして心地よい。根強いファンを持つ「時」もしばらくぶりの演奏となった。
 曲の合間にプーさんが語る、差別を越えて平和を求める言葉が胸に響く。ブンガの中は温かさに満たされているけれど、外の世界の過酷な現実ときたら・・・。
 2ステージでは新曲「赤い月」が前回と同様美奈ちゃんとプーさんそれぞれのバージョンで披露され、同工異曲ならぬ同曲異工(?)を楽しんだ。リードギターが加わった「生野のハンマン」の味わい深さは、いまさら言うまでもない。今年も毎回じっくり酔いしれさせてもらうことが出来た。
 そして、アンコール曲の「みんなで猪飼野に帰りたい」、歌の途中で昔の情景への思いが高まりすぎたのか、プーさん思わず絶句・・・お客さんの応援でなんとか歌い終えたのだった。
 新曲ラッシュとも言えた今年だったが、来年はどんな素敵な曲が生まれるのだろうか?(文)